お家ドクター火災保険とはどんな保険?特徴・他社比較・保険料を解説!

火災保険

火災保険を検討するときに有力候補に入る「お家ドクター火災保険」。
この記事では、どんな保険なのかを最初に整理し、他社との違い(設計のクセや特約の傾向)、そして保険料まわりの考え方まで、初めての人にも分かりやすく解説します。

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掲載内容は『保険得々チャンネル』で紹介した保険の情報を基に記事として再構成したものです。

お家ドクター火災保険とは

お家ドクター火災保険は、日新火災海上保険が提供する“自由設計型”の火災保険です。
基本補償に、必要に応じて特約(選べる補償)を追加していくスタイルなので、住まいの条件や家計に合わせてムダの少ない設計がしやすいのが特長です。

同社の「住宅安心保険」はパッケージ寄りで、設計思想や情報の出し方が異なります。
さらに、お家ドクターは「代理店経由(無印)」と「ネット申込のWeb版(直販)」という申し込み経路の違いもあります。
また、住宅安心保険は代理店経由のみ。

お家ドクターは代理店でもネットでも申込めるという違いを押さえておくとスムーズです。

項目 お家ドクター火災保険
(無印/Web)
住宅安心保険 ポイント
商品タイプ 自由設計型(基本+選べる特約) パッケージ寄り 設計自由度とUIの見せ方が異なる
申込チャネル 代理店/Web直販(ネット) 代理店 Webはネット割引があるのが特徴
自動セット特約 修理付帯費用・残存物取片づけ(外せない) 商品仕様に依存 お家ドクターは“いざ”で効く費用補償が標準化
独自要素 割引制度が豊富 保険料への不安を下げる設計

ここからは、保険の情報と一般的な補償設計の考え方を踏まえつつ、使う人の目線で詳しく見ていきます。

参考リンク:お家ドクター火災保険Webとは?

お家ドクター火災保険の“基本補償”

自由設計型といっても、土台になる「基本補償」は共通です。
そこに生活・住環境に合わせて“必要な分だけ”特約を積み上げていきます。
お家ドクターの場合、基本補償に加えて、後述の費用系特約が自動セット(外せない)になっているのが現在の仕様です。

火災、落雷、破裂・爆発など

火災(例:天ぷらの油による出火)、落雷、破裂・爆発といった“火災に直結・波及しやすい事故”がベースです。
うっかりによる偶然・外来の事故は原則対象ですが、予見可能で危険を放置していたようなケースも対象外になり得ます。

落雷・爆発は一見別モノでも火災につながりやすいため、基本補償にひとまとめになっています。

雷が原因の損害は保険でカバーできる?請求が通る例と通らない例、ポイントなどを解説
火災保険では、建物や家財に生じた落雷による損害も原則として補償の対象だって知ってましたか? 実は火災保険の基本補償は火災だけではなく、落雷や破裂事故、爆発事故なども補償されるんです。 しかし、事故内容や契約内容によっては全く補償されないケー...

また、落雷は避雷針が設置されているマンションなど、建物によっては事故に発展する可能性が低い補償なので、落雷危険補償対象外特約というものが用意されています。
この除外特約をセットすると落雷が原因の事故が補償されなくなる代わりに、保険料が少し安くなります。

※どのくらい安くなるのかは、保険の対象や所在地などによって変わります。

修理付帯費用補償特約

基本補償や、A(風災・雹災・雪災)/B(水災・実損払)/D(盗難・水ぬれ等)/E(破損・汚損等)に該当する事故の際、純粋な“修理”以外に発生する付帯費用をカバーします。
事故が起きた直後から発生しがちな細かい出費を吸収してくれる、実務的にありがたい特約です。

  • 修理のための調査
  • 仮修理の費用
  • 【家財】代替品の賃借費用※
  • 仮設物の設置・撤去費用
  • 工事の割増料金

※家財に関するものは、家財補償をセットして保険の対象に家財を加える必要があります

この特約は現在は自動セットで取外し不可です。
「余計なものを押し付けられる」というわけではなく、事故時に高確率で役立つ費用の受け皿と考えていただけるとイメージしやすいと思います。
なお、2024年9月30日以前始期の契約は仕様が異なるため、必要に応じて設計の見直しをするようにしましょう。

残存物取片づけ費用補償特約

こちらも基本補償やA・B・D・Eの事故に連動する費用系で、全焼・倒壊など“残骸の撤去が避けられない”規模の損害で効いてきます。
ガラス1枚の破損のような軽微案件では出番が少ない一方、雪害・風災・大規模火災といった撤去必須のケースでは実費負担を大きく減らせます。
修理付帯費用と似ていますが、カバーする費用の性質・規模が異なるため別建てになっています。

指定工務店特約

お家ドクターならではの特約です。
事故発生時に、日新火災と提携する株式会社ローカルワークスのサービスを通して、審査済みの工務店を紹介してもらえる仕組みです。
日本各地にある提携優良工務店が、施工トラブルの回避や段取りの時短に寄与します。

さらに、この特約を付けると建物保険料が3%割引になります(地震保険部分は対象外)。

ほかにも、工務店・保険会社・被保険者(契約者)のやりとりがスムーズというのも大きなメリットです。
自分で契約した工務店に修理を依頼した場合、見積を作成してもらったら見積書を保険会社へ送付する必要があります。
しかし紹介された指定工務店に修理を依頼すると、代理店が直接保険会社に見積を送ってくれるので、契約者はさほど手間をかけずに保険金請求ができるのです。

詳細は公式サイトや、こちらの専門サイトの解説をご覧ください。
参考リンク:指定工務店特約とは?

お家ドクター火災保険の“選べる補償”

ここからはニーズに応じて足し引きする“選べる補償”を紹介します。

建物・家財に関する補償特約

住まいの条件・立地・家財のボリュームで、人それぞれ優先順位が変わります。
必要最低限に抑えたり、住居や生活スタイルに合わせて必要なものを追加したり、ニーズに合わせて選択できます。
内容が充実しているため、『今後何が起きるかわからないから、補償内容を充実させたい』という方も安心できる特約です。

  • 風災・雹災・雪災
  • 水災(実損払)
  • 水災(定率払)
  • 盗難・水ぬれ等
  • 破損・汚損等

水災の「実損払」と「定率払」の違いは次の通りです。


https://ouchidoctor.com/coverage-flood/

■実損払
損害額(実際にかかった修理代)を保険金額内で支払ってくれます。
被害が大きいときに強い一方、見積・査定の手間がかかります。
 
■定率払
損害額が新価額の30%以上だった場合は実際にかかった修理代を、30%未満だった場合は所定の割合に応じた保険金を支払ってくれます。
保険金支払額が抑えられていることから保険料も安めですが、損害の規模が中程度~小規模だった場合は、修繕費を保険金だけでは賄えないケースが出てくる可能性もあります。
立地(氾濫リスク)や持ち家の復旧方針に合わせて選ぶのがコツです。

破損・汚損等は、生活の“うっかり”を広くカバーできるコスパの良い特約です。
盗難・水ぬれ等は、配管トラブルや飛来・落下・衝突といった幅広い事象をカバーできるため、集合住宅や道路沿いの戸建てでは優先度が上がりやすいです。

生活に関する補償特約

モノの損害だけでなく、暮らしに関わる費用や賠償も、必要に応じて足しておくと安心です。

  • 個人賠償責任
  • 仮すまい費用
  • 類焼損害
  • 被害事故弁護士費用等

個人賠償責任は、自転車や日常事故による他人への賠償に備える定番といえる特約です。
類焼損害は、失火で近隣に迷惑をかけた際の見舞金に相当し、いわゆる「失火見舞金」に近い位置づけです。

地震保険

火災保険とは別契約ですが、多くの場合はセットで加入します。
地震・噴火・津波が原因の損害は火災保険だけでは対象外のため、建物・家財の損害想定に応じて適切な保険金額を設定しておきましょう。

お家ドクター火災保険とほかの保険の違い

一見どの会社の火災保険も似ていますが、よく見ると“効きどころ”や設計のクセ、割引や費用系の考え方に違いがあります。
ここでは、火災保険を選ぶ際に迷うポイントに絞って比較していきます。

お家ドクター火災保険は基本補償が手厚い

現在のお家ドクターは、修理付帯費用・残存物取片づけ費用が自動セット
事故直後に発生しがちな“費用”の受け皿が、はじめから用意されているのが実務的な強みです。

選べる補償の違い

各社で特約の呼び方やカバー範囲が微妙に異なります。
お家ドクター独自の「指定工務店特約」は、修理事業者の選定と割引を兼ねるユニークな仕組み。
一方で、他社で見かける「地震火災費用」は、お家ドクターでは独立した項目としては用意がなく、また「水道管凍結修理費用」に相当するものは、お家ドクターでは「破損・汚損等」に内包されるイメージです。

保険の対象ごとに補償を設定できない

ソニー損保やSOMPOダイレクトは、建物と家財で“付ける補償を出し分ける”高度なカスタマイズが可能です。
対して、お家ドクターは家財を付けた場合、建物と同一の補償構成が家財にも適用されます(家財だけ外す=未付帯は可能)。
この設計の違いは“ムダの少なさ”と“分かりやすさ”のトレードオフといえます。

割引制度のバリエーションが違う

お家ドクター(Web)はインターネット割で保険料が5%オフ
さらに指定工務店特約の付帯で建物保険料3%オフになります。

他のダイレクト型では、ペーパーレス割や長期一括払いの割引などがあり、割引設計の出し方が異なります。
お家ドクターは保険期間が1年・5年から選べ、一般に5年のほうが割安ですが、具体的な割引率は公表されていません。

お家ドクター火災保険の保険料は安い?

保険料は、構造(木造/耐火等)・面積・所在地・築年数・免責設定・特約の有無で大きく変わります。
参考として、同条件で取得した簡易見積もりのまとめを掲載します(あくまで一例です)。

保険名 1年 5年 備考
お家ドクター
火災保険Web
5,430円 24,440円 残存物取片付け・修理付帯費用・指定工務店特約付帯
築15年以上の場合、
風雹雪リスクは5万円
ソニー損保
新ネット火災保険
6,469円 28,076円 水道管修理費用
地震火災費用
ジェイアイ
住まいの保険ieho
7,700円 35,282円 地震火災費用
残存物取片づけ費用
失火見舞費用保険金
東京海日動
Total assist
9,250円 46,550円 残存物取片づけ費用
損害拡大防止費用
失火見舞費用
修理付帯費用
地震火災費用
(5% 300万円限度)
水道管凍結修理費用
損保ジャパン
THE すまいの保険
8,890円 45,410円 地震火災費用
(保険金額×5%)
凍結水道管修理費用
建てかえ費用
住宅修理トラブル
弁護士費用
【見積条件】
東京都練馬区、H構造、築5年、保険の対象:建物(保険金額2,000万円)、地震保険なし
基本補償+風災、もしくは火災・風災
損害防止費用、建物復旧特約も含む

同条件の例では、お家ドクター火災保険Webが比較的リーズナブルになりました。
ネット直販で手続きが軽いことや、費用系を標準化しつつも設計がシンプルな点が効きやすい印象です。
ただし、各社は基本補償や付帯の哲学が少しずつ異なるため、単純に「安い=良い」ではありません
住まいのリスク(立地・配管・家財量・持家/賃貸)に合わせて、必要な特約を確実に積むことが大切です。

まとめ

お家ドクター火災保険は、自由設計型の使いやすさと、事故時に効く費用系の自動セットが強み。
指定工務店特約で修理の不安を減らせるのもユニークです。
一方で、家財を付けた場合は建物と同じ補償構成が適用されるなど、他社ダイレクト系と比べたときの“設計の流儀”の違いもあります。
保険料は条件で大きく変わるので、まずは住まいのリスクを棚卸しし、「必要な補償は何か」「外して良い特約は何か」を明確にしてから比較すると失敗しにくいですよ。
記事中の比較表や見積もり例も参考に、あなたの家にちょうど良い設計を見つけてください。

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