世の中には多くの保険商品がありますが、「保険料が安いもの」と「保険料が高いもの」のどちらを選べばいいのかで悩んだ経験はありませんか。
保険料を安く抑えたいけど、補償内容が足りなければ大きな損失を被る可能性があります。
一方で、高い保険料を払っても必ずしも自分に合った完璧な補償が得られるとも限りません。
今回は、「安い保険と高い保険の違い」について解説します。
記事内で言及している保険商品は、2025年3月現在の情報を基にしています。正しい情報は各社の案内等、最新の情報をご確認ください。
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安い保険と高い保険は何が違うのか?
世の中には多種多様な保険商品が存在し、同じジャンルの保険でも「安いもの」「高いもの」で大きく保険料が異なることがあります。
保険料が安いと家計の負担が少なくなる一方、補償の範囲やサービス内容が十分でない可能性があります。
逆に保険料が高いと手厚い補償が期待できる半面、自分にとっては不要な特約まで付いている場合もあるかもしれません。
次のような点が、保険料の高低を分ける主なポイントです。
- 補償範囲や付帯サービスなど、保険プランの中身
- 建物や車など、保険の対象が持つリスク
- 販売方法(代理店かダイレクト型か)や割引制度の有無
自分のライフスタイルや立地などを考慮して「必要な補償は何か」を見極めると、保険料と補償内容のバランスを取りやすくなります。
安い火災保険と高い火災保険の違い
火災保険は、火災や落雷、爆発などを補償するのが基本ですが、水災や盗難をカバーするもの、鍵交換や修理業者の手配といった付帯サービスが付くものなど、その内容はさまざまです。
結果として、プランの多さやカバー範囲の違いにより保険料の幅も大きくなります。
安い火災保険の特徴とは
安い火災保険に多く見られる特徴を整理してみます。
なお、下記の商品名は例示的なものであり、公式プラン名や補償範囲が異なる場合があります。
必ず各社サイトで最新情報をご確認ください。
火災、落雷、爆発など主要な災害・事故のみを補償対象にしているため、保険料が低く抑えられます。
(例:損保ジャパン THE・すまいの保険 スリムプラン)
建物や家財の評価額を「時価」(経年劣化を考慮した現在の価値)で設定している場合があります。
新価(再調達価額)に比べると、被害時に受け取れる保険金が少なくなりがちです。ただ、時価ベースの保険商品は年々減っているので、もし時価ベースなら古い契約内容、もしくは特殊な保険でしょう。
あらかじめ決められた補償内容で構成されている商品が多く、自由にオプションを選べない場合があります。
特に、少額短期保険というタイプの保険はパッケージ型であることが多く、期間が短いことも合わさって通常の保険よりもお安めです。
(例:全管協少額短期保険株式会社)
災害や事故発生時に自己負担する金額を高めに設定することで、保険料を低く抑える仕組みです。
基本的に自己負担額(免責金額)は段階ごとのいくつかの金額を選ぶことが出来ますが、最高額は保険商品によって異なります。
(例:トータルアシスト住まいの保険(火災保険) | 東京海上日動火災保険)
火災保険は、対象になる建物の構造や築年数で保険料が変わります。また、所在地に関しても都道府県、もしくは市区町村ごとに災害リスクに応じたランクが設定されています。
災害リスクが低い地域の新築のRC造マンションと、災害リスクが高い築40年の木造戸建てでは、保険料が大きく異なることが一般的です。
代理店を介さない分、手数料が削減され保険料が安くなる傾向があります。
(例:お家ドクター火災保険Web)
高い火災保険の特徴とは
高い火災保険は、前述の安い保険の特徴とは逆の性質を持つことが多いですが、保険料が高い分だけメリットも大きい傾向にあります。
ただし、そのメリットを生かすことが出来なければ、デメリットにもなりえますので、心当たりがあれば保険の見直しをおすすめします。
水災や盗難補償など、カバー範囲を広く設定できます。
特に水災は独自の地域別リスクによって、所在地によっては保険料が高額になります。
(例:損保ジャパン THE・すまいの保険)
火災保険の対象にする建物や家財の評価額を算出する基準として、新価(再調達価額)という同じようなものを再調達するための金額をベースに考えるのが、現在の主流です。
新価の反対は時価(新価から経年による消耗等を差し引いた価額)であり、時価より新価の方が支払う保険金が多くなるため、その分保険料もお高めになります。
基本になる補償に加えて、様々な災害・事故をカバーする補償や特約を、加入者が自由に選べる火災保険を自由設計型といいます。
自由設計型火災保険で、基本補償以外なにも選ばない場合は逆に安いのですが、あれもこれもと補償をたくさん選ぶと保険料が高くなる傾向があります。
(例:三井住友海上 GKすまいの保険 グランド)
自己負担額をゼロにすると、その分保険会社の支払う保険金が増えるため、保険料は割高になります。
保険代理店に支払う手数料が保険料に含まれているため、ダイレクト型やネット完結型に比べると保険料は高めです。
ただし、代理店を通すことで保険選びの相談や煩雑な手続きを代行してもらえる、あるいは築年数の古い建物でも交渉してもらえるなどのメリットがあります。
保険代理店は必要?役割と利用した方がいいケース・事例を紹介!
以上のように、保険料が高い火災保険は、
- 自由設計型で補償をカスタマイズできる / 補償選び次第では保険料が高くなる
- 自己負担額0円で保険金をたくさんもらえる / 保険料が高くなる
- 保険代理店が手続きなどをサポートしてくれる / 保険料が高くなる
といった、メリットとデメリットが対になっているような性質があります。
メリットを活かしつつ、保険料を抑えめにするのが理想ですね。
安くて内容が充実した火災保険とは
ダイレクト型・ネット完結型で、なおかつ自由設計に近い火災保険であれば、必要な補償を選びながら無駄な特約を省きやすく、結果的に“安さ”と“充実”のバランスが取りやすいです。
新築や耐火構造の場合は各種割引を活用できる商品も多いため、事前に複数社の見積もりを比較してみると良いでしょう。
安い自動車保険と高い自動車保険の違い
自動車保険では、対人・対物賠償補償が基本ですが、人身傷害補償、車両保険、特約(弁護士費用やロードサービスなど)の有無などによって保険料が変化します。
保険料を安く抑えたい場合は、必要最小限の補償を組み合わせることが多いです。
安い自動車保険とは?
安い自動車保険の特徴には、次のようなものがあります。
- 基本補償である「対人・対物賠償」を無制限にしつつ、人身傷害や車両保険を付けない(または補償範囲を狭める)
- 運転者の範囲を本人限定や配偶者限定にする、年齢条件を35歳以上にするなど、設定を絞っている
- 示談交渉サービスやロードサービスが付かない、または非常に簡易な場合がある
これらの特徴を持つ自動車保険は、保険料は抑えめですが事故時の負担リスクが高くなる可能性もあるため注意が必要です。
高い自動車保険とは?
高い自動車保険の場合、以下のように補償が手厚くなる傾向があります。
- 人身傷害や車両保険をフルカバーで付帯(自損事故、盗難などにも対応)
- 運転者の範囲が広く、年齢制限なども設けていない
- 対物超過特約や弁護士費用特約、ロードサービスなどの付帯サービスが充実
- 各補償の限度額を高めに設定
安心感は高いですが、その分保険料も大きく膨らむ点は理解しておく必要があります。
安めで内容が充実した自動車保険とは?
自動車保険でも、ダイレクト型・ネット完結型でプランを自由に組み合わせられるタイプは、必要な補償だけを選べるため、保険料を抑えつつリスクに備えやすいです。
- 対人・対物賠償は無制限にして重大なリスクに備える
- 車両保険は車の評価額に合わせて必要な補償範囲を決める
- 運転者の範囲をある程度限定する
- 不要な特約を外し、必要な特約のみ追加
このように、自身に必要な設定をすれば過不足のない保険を組めるため、保険料と補償のバランスを取りやすくなります。
安い生命保険と高い生命保険の違い
生命保険には、「掛け捨て型」と「貯蓄型」があり、この点が他の保険にはない重要なポイントです。
- 掛け捨て型
保険料が比較的安い反面、満期を迎えても解約返戻金がないことが一般的です。 - 貯蓄型
終身保険や養老保険など、満期や途中解約時に返戻金がある代わりに保険料が高めになります。
安い生命保険とは?
安い生命保険の特徴には、次のようなものがあります。
- 定期保険の掛け捨て型が中心で、保険期間に満了時期がある
- 死亡保障の金額を低めに設定している
- 特約を付けずシンプルな契約している
- 前納割引や年払い割引を活用できる場合がある
若いうちから大きな保障を得たい方や、必要な期間だけ保険を持ちたい方にとっては、低コストで契約しやすいタイプといえます。
高い生命保険とは?
一方で高い生命保険の特徴には、次のようなものがあります。
- 終身保険や養老保険など、貯蓄要素がある商品が多い
- 死亡保障の金額を高く設定すると保険料が上がる
- 医療特約や災害割増特約などを付けると手厚くなるが、その分保険料も高くなる
- 払込期間が長期になりやすく、総支払額が大きくなりがち
長く続ける前提で、貯蓄機能も欲しい方に向いています。
ただし、途中解約すると返戻率が低い段階もあるため、ライフプランに合わせて慎重に検討してください。
安い保険と高い保険についてまとめ
安い保険と高い保険の違いには、補償範囲の広さや特約の数、自己負担額・限度額の設定、販売方法、割引の仕組みなどが大きく影響します。
保険料だけでなく補償内容もしっかり見極めることが大切です。
ダイレクト型・ネット完結型+自由設計型+割引制度の活用で、保険料を抑えつつ充実した補償が狙いやすい。
自動車保険の場合:
対人・対物を無制限にしつつ、必要な特約だけを付けることで、保険料と補償のバランスを取りやすい。
生命保険の場合:
掛け捨て型は保険料が安く、貯蓄型は保険料が高い代わりに満期や解約時の返戻金が期待できる。
最終的には、ご自身のリスクや生活環境に合った選択をすることが重要です。
契約時には、必ず各保険会社の公式サイトや代理店などで、最新の補償内容や金額を確認してください。
保険料が高い・安いにかかわらず、納得のいくかたちで加入するのがいちばんの安心につながります。




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