ペット保険は、大切なペットを守るための大切な保険です。
しかし選び方を間違えたり、事前に保険の内容を把握していないと、思わぬ落とし穴にはまる事も。
人間の医療保険と同じようなつくりになっている部分もあれば、ペット保険独自の特徴もあります。
この記事では、うっかりしていると損をしてしまう!?ペット保険のポイントについて解説します。
忙しい人はこちら
ペット保険とは?
ペット保険とは、犬・猫などのペットがケガや病気になったときに、診療費(治療費)の一部を補償する保険のことです。
人間の健康保険とは違い、自由診療(実費)なので、ペットは治療費がとても高くなりがちなのが特徴です。
犬・猫の生涯治療費は、健康状態や通院頻度によって大きく異なりますが、
一般的には合計100万円以上になるケースも珍しくありません。
犬の場合は14歳まで生きた場合、生涯治療費の平均は約100万円。猫の場合は15歳まで生きた場合、約65万円といわれています。
特に高齢期は慢性的な治療が続く場合が多く、年間10~20万円の治療費が積み重なることもあります。
加入対象になるペットは、多くの保険会社が犬・猫を中心に扱っており、小動物用や鳥類・爬虫類向けのペット保険もあります。
選択肢が意外と幅広いので、飼っている動物に合わせて選ぶことができます。
また、火災などの思わぬ事故でペットが被害にあった際、家財保険で補償できるケースもありますが、実はそこにもクセがあり……。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。

ペット保険の落とし穴
実は、ペット保険には知らないと損をするポイントが多くあります。
加入前にしっかり把握して、納得できる保険を選びましょう。
免責期間
ペット保険は、加入してもすぐに補償が始まるわけではありません。
加入前にすでに発症していた怪我や病気(既往症)は補償の対象外です。
そのため、加入後すぐに保険金請求が行われることを防ぎ、公平性を保つ目的で、病気には一定の免責期間が設けられています。
一般的な免責期間は次のとおりです。
- ケガ:即日〜2日後から補償開始
- 病気:30日間(または30日以内の発症は対象外)
- 特定疾病(膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアなど):90〜180日の免責がある会社も
ケガは突発的なものなので短めですが、病気は加入前発症かどうかを見極めるため期間が長くなっています。
この仕組みからも分かるように、ペット保険は「加入前からの病気ではないか」をとても重視しています。
加入前の病気だと判断されるケース
- 免責期間中に診断された病気
- 免責期間中にくしゃみなどの前兆が確認された病気
- 加入前に診断されていた病気
加入前の通院歴やカルテを確認されることが多く、病気になってから加入してもその病気が補償されない可能性があります。
加入のタイミングには要注意です。
予防できるケガ・病気は対象外
フィラリア、ノミ・ダニ、ワクチン未接種が原因で発症した病気は、補償対象外になっていることが多いです。
また予防医療そのものも補償外です。
- ワクチン
- 狂犬病注射
- フィラリア予防
- ノミ・ダニ予防
- 健康診断
- 予防薬・予防接種(副作用時を除く)
- 避妊・去勢手術(病気による必要性がない場合)
これらは自費負担になると考えておきましょう。
歯科治療も対象外になっていることが多い
ペットの歯周病や歯石取りなどは、予防・美容の範囲とみなされやすく、補償外の会社が多数あります。
ケガで歯が折れた場合は補償されますが、高齢ペットに多い歯周病治療は対象外になることが多い点に注意が必要です。
通院回数・支払い回数に上限がある
予防医療以外の治療であっても、通院や手術の回数に制限がある保険が多いです。
| 補償内容 | 上限 |
|---|---|
| 通院1日の上限額 | 1万円 |
| 年間通院回数 | 20回まで |
| 年間手術回数 | 2回まで |
治療費が高額になる病気や、長引く通院が必要な病気では、この上限が大きく影響します。
ただし、この制限は「保険金請求ができる回数」であり、請求しない分まで制限されるわけではありません。
ペットの年齢で補償内容や保険料が変わる
ペットが高齢になるとリスクが高くなるため、保険料が上がったり補償範囲が狭まったりします。
また年齢によって加入できない、更新できない保険もあります。
できるだけ若いうちに加入しておく方が安心です。
免責金額が設定されている保険
免責金額とは、請求した治療費のうち一定額を自己負担とする仕組みのこと。
保険料は安くなるものの、免責額以下の治療ばかりだと保険を使う機会がなく、結果として損をしてしまう可能性があります。
動物病院ごとの差が大きい
自由診療のため、病院によって治療費に大きな差があります。
-
例えば
- A病院:フィラリア検査3,000円
- B病院:同じ検査で8,000円
- 手術費:病院差が±10万円以上になることも普通
病院選びもペット保険の活用に大きく影響します。
特約の内容を理解していないと損をする
ペット保険には、通院補償、手術補償、往診補償、ペットの葬祭費用など、さまざまな特約があります。
人間の保険と同じように、がん特約など病気の種類に応じた特約もあり、車いす費用の特約といった後遺障害に対応できる特約、ペットが起こした賠償事故をカバーできる特約など、その特約のジャンルも多種多様です。
必要なものがあれば後から付ければいいや、と思うかもしれませんが、重要なのは特約で補償されるものは基本補償では補償されないということです。
本当に必要な特約に加入していないと、思っていた補償が受けられないことがあるため、事前の確認が重要です。
慢性疾患は翌年から補償対象外になる保険がある
アトピー、てんかん、心臓病など慢性疾患の場合、翌年以降は補償対象外になる保険もあります。
継続して治療が必要な持病が出やすい犬種・猫種の場合は、特に注意が必要です。
部位ごとに限度額がある保険も
関節、皮膚、耳など、部位ごとに保険金の上限額が決められている保険もあります。
皮膚トラブルが多い犬種などは、この制度がネックになることがあります。
ペット保険選びのチェックポイント
ペット保険は、商品ごとに補償内容や制限の仕組みが大きく異なります。
後悔のない契約にするためには、保険料だけでなく「どこまで補償されるのか」「どんな条件が付くのか」を細かく比較することが大切です。
特に、次のポイントは必ず確認しておきましょう。
- 免責期間の長さ
- 通院・手術の上限回数
- 補償割合(50%・70%など)
- 部位別限度額の有無
- 慢性疾患の翌年補償の扱い
- 特約の内容(通院・往診・葬祭など)
- 免責金額の設定
- 病院による治療費の差
- 年齢による加入制限・更新制限
まとめ
ペット保険は大切なペットを守るための心強い存在ですが、内容をよく確認しないと「思っていたより補償されない」という落とし穴があります。
加入前の病気や免責期間、通院回数の上限、慢性疾患の扱いなど、確認すべきポイントは意外と多め。
ペットの性格・年齢・病歴に合った保険を選んで、安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。





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