保険代理店の選び方が重要な理由
築年数が古い建物に火災保険を掛ける方法についての記事でも触れましたが、信頼できる保険代理店を見つけることは非常に大切です。
しかし、保険代理店について詳しく知らないと選ぶのが難しいものです。
そこで今回は、保険代理店の立場から、少し踏み込んだ内容をお伝えします。
なお、保険代理店の役割について詳しく知りたい方は、過去の記事もご覧ください。

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保険代理店の実情
保険代理店に対して、否定的なイメージを持つ方も少なくありません。
例えば、「保険会社や加入者をだまして利益を得ているのではないか」という不信感です。
しかし実際には、保険代理店がそのような行為をするのは非常に難しく、法律や規制も厳格に整備されています。
また、保険の約款は専門的な内容が多く、一般の方には理解しづらい部分もあるため、代理店がその知識を駆使して保険会社との交渉を代行する役割を果たします。
一見難しい用語を使用することがあっても、それは意地悪や不親切が理由ではなく、専門的な説明が必要な場面だからです。
そして、代理店側に対して適切な保険募集業を行ってもらうための事前措置も存在します。
保険代理店のペナルティ制度
もし保険代理店が悪質な行為を行った場合は、取引停止や法的措置といった厳しい制裁が科されます。
それに加えて、「損害率」に基づくペナルティも存在します。
損害率は以下の計算式で求められます。
損害率 = 保険会社が1年間で支払った保険金(※) ÷ 保険代理店が1年間で集めた保険料(契約件数の兼ね合いもある)
※保険金には一定の上限を設けられており、上限以上の額はノーカウントになります
これは保険会社が保険金を支払いたくないという理由でできたものではなく、目的は悪質な保険金詐欺を防止することにあります。
保険代理店も「誰でもいいから契約してもらおう」という利益優先ではなく、本当に保険を必要としている人に、その人に合った保険に加入してもらえるようにと心がけています。
良い保険代理店とは
先述の実情にある通り、損害率が高いとペナルティを課せられるため、保険代理店の営業方針には損害率が大きくかかわってきます。
良い保険代理店は、損害率を適切に管理するため、保険料収入を増やしつつ加入者・保険会社双方の利益を考えた運営を行います。
これを古典落語三方一両損をもじって、「三方一両得」と言い換えることもできます。
三方一両損(さんぼういちりょうぞん)は、古典落語の演目。
大岡政談ものの一つで、講談の題目としても知られる。左官の金太郎は、三両の金が入った財布を拾い、一緒にあった書付を見て持ち主に返そうとする。
財布の持ち主はすぐに大工の吉五郎だとわかるが、江戸っ子である吉五郎はもはや諦めていたものだから金は受け取らないと言い張る。
しかし、金太郎もまた江戸っ子であり、是が非でも吉五郎に返すと言って聞かない。
互いに大金を押し付け合うという奇妙な争いは、ついに奉行所に持ち込まれ、名高い大岡越前(大岡忠相)が裁くこととなった。双方の言い分を聞いた越前は、どちらの言い分にも一理あると認める。
その上で、自らの1両を加えて4両とし、2両ずつ金太郎と吉五郎に分け与える裁定を下す。
金太郎は3両拾ったのに2両しかもらえず1両損、吉五郎は3両落としたのに2両しか返ってこず1両損、そして大岡越前は裁定のため1両失ったので三方一両損として双方を納得させる。
出典:三方一両損 (落語) wikipedia
落語の三方一両損では、得を受け取りたがらない二人に対して、均等に分配することに加えて1両損していると伝えることで両者を納得させました。
しかし保険契約においては、三方に得を分配することが出来ます。
- 保険加入者: 必要なときに適切な保険金が支払われる
- 保険代理店: 契約件数に応じた手数料収入を得られる
- 保険会社: 複数契約があることでリスクが分散される
このように三方が得をする保険契約が最も好ましい形だと考えます。
保険代理店にとっては保険会社も取引先や顧客といった関係ですので、保険加入者と保険会社どちらにも利益を与えられることが、長く安心できる保険契約に繋がります。
また、良い保険代理店は加入者の事故防止意識を高める取り組みを行い、未然に防げる事故を減らす努力もしています。
良い保険代理店を見分けるポイント
一概にこういうところと明言することは難しいですが、多くのお客様と接してきた保険代理店の視点も含めて考えると、次の3つのポイントが重要です。
規模の大小は重要ではない
保険代理店業務を事業として規模の大きいものにするとなると、設備費や人件費などの固定費がかさみます。
その固定費に見合った利益を求めて、利益重視の営業になってしまうケースもあり、具体的な名前を出すことは避けますが大きく報道された事件が起きたこともありました。
良い保険代理店は利益重視の運営方針は取らず、なおかつ利益に合わせて安全に運営するため、小規模のところもあります。
大規模な保険代理店を否定するわけではありませんが、良い保険代理店を選ぶ際は規模や知名度は気にせず中身を見るようにしましょう。
地域に根ざした代理店がおすすめ
地元の事情に詳しい代理店は、その地域特有の課題に対応しやすい傾向があります。
例えば、古い建物が多い地域では、適切な火災保険の知識が必要です。

築年数が古い物件に火災保険を掛ける方法という記事では、加入を断られるような物件でも保険代理店の交渉によって加入できたという話を少し載せています。
古民家が多い地域を担当しているからこそ、古い物件が加入を断られる理由を把握しており、そこを抑えた交渉を行えました。
そうした地域特化型の代理店は、小規模であっても信頼できる場合が多いです。
口コミや紹介が信頼の鍵
代理店を実際に訪れて確かめることも有効ですが、時間がかかります。
そのため、家族や友人、知り合いからの紹介や口コミが、より確実な方法と言えます。
この記事の内容は、家禄堂『保険得々チャンネル』で動画解説しています!
メディアでは語れないもっと踏み込んだ内容についても触れているので、ぜひご覧ください。
ここからは、動画に寄せられた皆さんのご質問、ご感想をご紹介します。
保険代理店の選び方について皆さんの反応
「今回の内容は100%納得し、共感した」
「ぜひ代理店になっていただきたい」
「先代からの家を、所有者切り替え後すぐに代理店として依頼したい」
など、嬉しいお声をたくさんいただきました。
いつもありがとうございます!
保険代理店の選び方についてまとめ
良い保険代理店を選ぶことは、長期的に見て大きな安心を得るために重要です。
本記事を参考に、自分に合った代理店を見つける手助けになれば幸いです。





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