築年数が古い建物に火災保険を掛ける方法!できるだけ保険料を抑えるコツとは?

火災保険

過去に公開された動画で、「築年数が経過している古い建物に火災保険をかける方法は?」という質問が寄せられました。
このテーマについて、築年数が40年以上経過した建物、いわゆる古物件や築古物件の火災保険加入に関する情報を詳しく解説します。

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掲載内容は『保険得々チャンネル』で紹介した保険の情報を基に記事として再構成したものです。

古い建物の火災保険加入の現状

古い建物の火災保険加入は、保険代理店にとっても大きな課題です。
例えば、神奈川県鎌倉市では古民家の需要が高く、古い物件が多い地域として知られています。
また、日本各地で古民家や古物件のリノベーション人気が高まり、火災保険の相談が増えています。

火災保険料の改定と築年数の影響

2021年1月、保険各社は火災保険料を改定し、築年数ごとに割引や割増が適用されるようになりました。
この改定は、台風などの自然災害増加による収支悪化リスクを考慮したものです。
ただし、割増率は保険会社や地域によって異なり、最大で90%以上値上げされたケースもあります。
加入時には築浅でも、契約期間中に築年数が進むことで保険料が増える場合があるため、将来の負担について理解しておくことが重要です。

古い建物の保険料が高い理由

昨今は台風などの災害リスクが増加傾向にあり、収支悪化を懸念して保険会社は損害リスクがより大きい築古物件の保険料をあげました。
元々築年数に応じて保険料を設定しており、その項目の金額を増やしたといった形です。
これは各社共通の保険料率の仕組みなので、どの保険商品を選んでも古い物件が高いという状況は変わりません。
そのため、支払った保険料をより有効活用できる保険を選ぶべきです。

保険の有効活用についてはこちら↓

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古物件における保険商品の特徴

各保険商品では古物件に対して築浅物件とは違った対応をとることがあります。

長期契約の制限

一定以上の築年数が経過した建物では、以下の制限が課される場合があります。

  • 長期契約ができない
  • 【破損・汚損(その他偶然の事故)補償】が付けられない
  • 保険加入自体が断られる

【破損・汚損(その他偶然の事故)補償】は、コストパフォーマンスが非常に良い補償で、支払った保険料に見合った補償を受けられる可能性が高いためおすすめしています。
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かつては長期一括契約が一般的でしたが、経済状況の変化や保険会社の運用難から長期契約の年数上限が改定され、短期契約が主流となっています。
保険会社は災害リスクの変動に対応するため、短期契約を好む傾向があります。

古い建物に保険をかける際のアドバイス

コメントにあった質問内容を元に、古い建物に火災保険を掛けたい人に向けてアドバイスします。

問題点を自分で解決できる場合は、努力する


質問者のケース
  • 築50年以上の木造平屋が2棟
  • 地盤面を補強している
  • 保険料を抑えたい

このようなケースでは、以下の点が課題となります。
  • 加入できても補償内容に制限がかけられる可能性がある
  • 自助努力が求められる(例:自費で修繕や維持管理を行う、もしくはその予定があるという姿勢を見せる)

給排水管の劣化が特に保険会社に嫌われるポイントです。
築年数が経過していることで劣化が顕著にみられるのが給排水管であり、古い建物の場合損害が起きるリスクが非常に高いからです。

過去には、「給排水管を自費で修繕済みで、今後も修繕計画がある、これまで給排水管に関する事故は起きたことが無い」と説明し、加入を認められた事例もあります。
このような具体的な交渉が鍵となります。
※どの保険会社でも同じ対応が取られるわけではありません。

保険会社選びの重要性

古い物件でも補償内容や契約内容に制限がなく、【破損・汚損(その他偶然の事故)補償】を付けられる保険商品があります。保険料が多少高くなっても、これらの補償が付いた商品を選ぶことをお勧めします。

また、補償ごとに免責額(自己負担額)を調整できることもポイントです。
例えば、台風被害が少ない地域では風災の免責額を高く設定することで保険料を抑えられます。
ただし、損害リスクが高い補償の免責額を高くすると、十分な保険金を受け取れない場合があるため注意が必要です。

信頼できる保険代理店を探す

保険代理店による交渉力が、加入の可否や条件に大きく影響します。
例えば、過去に対応したお客様で、害獣被害の多い地域にある建物に、交渉により【破損・汚損(その他偶然の事故)補償】を付けた契約を行い、その補償が役立った事例があります。
古い物件を嫌がる代理店もありますが、親身になって条件に合った保険を探してくれる代理店を見つけることが重要です。

 

この記事の内容は、家禄堂『保険得々チャンネル』で動画解説しています!

メディアでは語れないもっと踏み込んだ内容についても触れているので、ぜひご覧ください。


ここからは、動画に寄せられた皆さんのご質問、ご感想をご紹介します。

古い建物の火災保険について皆さんの反応

コメント部分スクリーンショット
https://www.youtube.com/watch?v=eS9YZr4HtGU

この動画には以下のような声が寄せられています。内容を分かりやすくするために一部要約しています。

Question Icon

私は築50年の七階建て区分所有者42戸の鉄筋コンクリート建てのマンションに住んでいるのですが、理事会の総会で大手の保険会社で年額50万の火災保険に入る前提で話し合いしているのですがどうしたら良いかと思案しています。 問題は築50年の永年劣化で共用部の立管水道配管も何度か修繕している物件に、水漏れの保証がすんなり行われるかという事です。保険屋にもよるでしょうか?

Answer Icon

今回ご検討の火災保険の補償内容で①「火災保険」の補償内容のほか、②「地震保険」及び③「個人賠償責任包括特約」の部分に注目していただきたいと思います。このタイプの火災保険料を高騰させてしまいます補償項目は「火災保険」部分よりも「地震保険」と「個人賠償責任包括特約」なのですがこの①から③を含んだ上で年額50万円の保険料ならばむしろ「安い」と言えます。漏水損害の補償に関しましては代理店の技量にもよりますが、ご契約を受けた以上、保険会社は約款上有責ならば保険金を支払わなくてはならない為、それほどご心配には及びませんが、更に保険料を抑えようとすれば見直す必要がある部分は②と③になります。

Question Icon

そもそもの話として…経年劣化による災害は保険が効かないのではないのですか?

Answer Icon

火災保険の場合、経年劣化そのものに関する滅失や棄損には保険は効きませんが、経年劣化により崩壊寸前であっても、最後の損壊の原因が外力によるものであれば保険は機能してしまいます。

古い建物の火災保険についてまとめ

築年数が古い建物の火災保険加入には課題が多いですが、適切な情報と戦略を持つことで、納得のいく契約を結ぶことが可能です。

  • 保険料や補償内容を比較検討し、最適な商品を選ぶ
  • 自助努力を行い、交渉時に有利な材料を提示する
  • 信頼できる保険代理店を通じて加入手続きを進める

これらのポイントを押さえて、大切な資産を守るための保険選びを行いましょう。

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