年末年始に保険事故が起きたら?保険会社が休みのときの対応と注意点

保険全般

年末年始は、どの保険会社も「営業店」は長期休暇に入ることが多いですよね。
そのため「会社が休みのあいだに事故や入院になったら、保険金は出ないのでは?」と不安に感じる方も少なくありません。

この記事では、保険の年末年始の扱い、そして年末年始前にできる準備ポイントをわかりやすく解説していきます。

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掲載内容は『保険得々チャンネル』で紹介した保険の情報を基に記事として再構成したものです。

自動車保険・火災保険・地震保険共通!年末年始休業中に保険事故がおきたら

自動車事故や火災、地震による損害などは、突然起きるものです。
年末年始に限って事故が起こらない、ということはもちろんありません。

結論からお伝えすると、年末年始に保険事故が起きたからといって、原則として補償が受けられなくなるわけではありません。
多くの保険では「いつ連絡したか」ではなく「事故や病気が起きた日」に契約が有効だったかどうかが大切です。

 

ここでは、損害保険に共通する基本的な流れや、年末年始ならではの注意点を整理しておきましょう。

年末年始でもまずは「命の安全」を最優先に

どの保険でも共通して一番大事なのは、ご自身や周りの方の命と安全を守ることです。
交通事故なら、ケガ人がいれば迷わず119番(救急)、事故の状況を記録するために110番(警察)へ連絡します。
火災や地震被害にあった場合も、二次災害を防ぐために避難を優先しましょう。

応急処置としてブルーシートをかけたり、壊れたガラスを片付けたりする必要がある場合もあります。
慌ててしまうと思いますが、後で保険会社に説明しやすくするためにも、「いつ・どこが・どのくらい壊れたのか」を写真や動画で残しておくと安心です。

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事故受付窓口は24時間365日対応が基本

年末年始は、保険会社の店舗窓口や担当営業はお休みの場合がほとんどです。
ただし、多くの損害保険会社は「事故受付専用ダイヤル」や「Web・アプリ」で、24時間365日受付を行っています。

事故が起きたら、証券やカードに記載されている連絡先、または公式サイトに掲載されている事故受付窓口に連絡しましょう。

例えばお家ドクター火災保険Webでは、「日新火災事故受付センター」があります。
事故が起きてすぐにここへ連絡すれば、担当者に詳細を伝える、修理を行うといったことが休み明け以降になったとしても、事故直後に連絡したという記録が残ります。

逆に長期休暇が終わるのを待ってから連絡してしまうと、事故日に関する確認が厳しくなる可能性もありますので、こういった「事故受付専用ダイヤル」や「Web・アプリ」を使ってなるべく早めに連絡しましょう。

参考リンク:お家ドクター火災保険Web 事故がおきたら

自動車保険(任意)ならレッカー手配、代車の手配など、年末年始でもできる範囲でサポートしてもらえることが多いです。

連絡が遅れても「事故が起きた日」が大切

「大晦日に事故が起きたけれど、バタバタしていて保険会社に連絡できなかった」というケースもあると思います。
このような場合でも、契約内容や保険会社にもよりますが、基本的には「事故が起きた日」に契約が有効であれば、補償の対象になる可能性があります。

年末年始中にやむを得ず自費で修理や宿泊費を支払った場合は、必ず領収書や明細書を保管しておきましょう。
年明けの営業開始後に、事故の状況と合わせて保険会社に相談すれば、「必要・妥当と認められる費用」であれば補償されるケースもあります。

年末年始に入院・手術になったら?

次に、医療保険・がん保険・生命保険について見ていきましょう。
こちらも「年末年始だから保険金が出ない」ということはなく、入院や手術をした日を基準に、契約条件に当てはまるかどうかが判断されます。

まずは公的医療保険で支払い、あとから請求

日本では、健康保険証を使って医療機関を受診する公的医療保険制度がベースになります。
年末年始に入院や手術をした場合も、まずはこれまでどおり健康保険証で医療機関の窓口負担を支払い、その後に加入している民間の医療保険・がん保険などへ給付金を請求する流れが一般的です。

保険会社の営業店や担当者はお休みでも、多くの場合、コールセンターやWebで「給付金請求書類の取り寄せ」の受付は行っています。
入院が長引いている時は、退院後や落ち着いてから手続きすれば大丈夫なケースも多いので、まずは治療を最優先にしましょう。

給付金請求は年明けでも間に合う?

医療保険・がん保険・生命保険には、それぞれ保険金・給付金の「請求期限」が定められています。
多くの保険会社では「○年以内」といった、比較的長めの請求期限が設けられており、年末年始に入院・手術をして、年明けに落ち着いてから請求しても間に合うことがほとんどです。

ただし、請求期限や必要書類は商品・保険会社ごとに異なります。
年末年始前の比較的時間に余裕のあるタイミングで、約款や公式サイトを見て「どのくらいまでさかのぼって請求できるか」「どんな書類が必要か」を確認しておくと安心です。

よくあるケース別の流れも確認しておこう

年末年始に起こりやすいケースとしては、救急車での緊急入院や、スケジュールが決まっていた手術が年末にかかるケースなどが挙げられます。
緊急入院の場合は、まずは治療を最優先し、入院中または退院後に家族が書類取り寄せや請求準備をする形でも問題ないことが多いです。

また、あらかじめ予定されている手術や入院については、事前に保険会社へ「給付金の対象になるか」「事前に連絡しておいた方がいいか」などを相談しておくと、年末年始でもスムーズに手続きしやすくなります。

年末年始に備えておく保険請求ポイント

最後に、年末年始の前にチェックしておきたい「安心対策」をご紹介します。
いざという時に慌てないために、ほんの少し準備をしておくだけで、保険の請求がぐっとスムーズになります。

契約内容と連絡先を事前に確認しておく

まずは、現在加入している保険の「証券」「控え」「マイページ」を見直し、以下のポイントをざっくりで構わないので確認しておきましょう。

  • どの保険会社の、どんな種類の保険に入っているか
  • 自動車保険・火災保険などの「事故受付窓口」の電話番号・アプリ
  • 医療保険・がん保険・生命保険の給付金請求の問い合わせ先

スマホの電話帳に事故受付ダイヤルを登録しておいたり、マイページにログインできるようID・パスワードを整理しておいたりすると、いざというときに安心です。

医療保険・生命保険で準備しておきたいもの

医療保険やがん保険、生命保険については、年末年始に限らず「必要書類を把握しておくこと」がとても重要です。
たとえば、入院・手術給付金の請求には、主治医の診断書や、病院が発行する入退院証明書、領収書などが必要になることが多いです。

書類の種類や書式は保険会社ごとに異なるため、「診断書は保険会社所定の用紙が必要か」「通院も対象になるか」などを事前に確認しておくと、年末年始でもスムーズに準備ができます。
家族にも、どの保険に入っているのか、証券や保険会社の名前を共有しておくと万が一の際に役立ちます。

ペット保険やその他の保険もあわせてチェック

ペット保険に加入している場合は、年末年始も診療している動物病院や、夜間・救急対応の病院を事前に調べておくと安心です。
窓口精算ができるかどうか、いったん立て替えて後日請求するタイプかどうかなど、保険の仕組みも合わせて確認しておきましょう。
診療明細書や領収書は保険請求の際に必須になることが多いので、保管場所も決めておくと良いですね。

また、旅行保険やレジャー保険などを利用する予定があれば、補償対象期間や連絡先もあらかじめチェックしておくと、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できます。

連絡が遅すぎるのはNG?保険会社ルールと「3年の時効」

年末年始は何かと慌ただしく、「落ち着いてから連絡すればいいか」と思ってしまいがちですが、保険会社への連絡はあまりに遅くならないよう注意したいところです。
後で後でと考えていると、うっかり忘れてしまって…なんてことも起きかねません。

多くの保険会社では約款の中で「事故や入院・手術を知ったときは、すみやかにご連絡ください」「○日以内にご連絡ください」などのルールを定めています。
一方で、法律上は損害保険・生命保険を問わず、保険会社に対する保険金や給付金の請求権には「原則3年の時効」があり、長く放置してしまうと請求が認められなくなるおそれもあります。
イメージをつかみやすいように、保険会社ごとのルールと法律上の時効を簡単に比較してみましょう。

保険会社への連絡ルールと法律上の時効のイメージ
項目 保険会社のルール(約款など) 法律上の時効(保険法)
基本的な考え方 「事故や入院・手術を知ったら、できるだけ早く連絡」と定めていることが多い 損害保険・生命保険を問わず、保険会社への保険金・給付金請求権は「行使できるときから原則3年」で時効
具体的な期限の例 「30日以内」「60日以内」など、日数の目安を設けている商品もある(会社・商品ごとに異なる) 入院・手術給付金なら退院日や手術日の翌日などから3年が目安(商品によって起算日が異なる場合あり)
遅れた場合のリスク 理由の説明もなく何か月も放置すると、調査が難しくなり、支払いが断られたり減額されたりする可能性も 原則として3年を大きく過ぎた請求は、時効として扱われるおそれがある(まずは保険会社に相談を)

保険会社ごとの連絡期限や必要書類は商品によって異なるため、「自分の保険ではいつまでに何をすればよいか」を約款や公式サイトで一度確認しておくと安心です。
とはいえ、せっかくの給付金を取り逃さないためには「年末年始だからあとでまとめて…」ではなく、入院や手術がわかった段階で一度連絡しておくことを意識しておきましょう。

まとめ:年末年始だからといって保険金が出ないわけではありません

年末年始に保険事故が起きても、「会社が休みだから保険金が出ない」ということは基本的にはありません。
自動車保険や火災保険・地震保険では、24時間365日受付の事故窓口が用意されていることが多く、医療保険やがん保険・生命保険でも、入院や手術をした日を基準に契約内容に当てはまるかどうかが判断されます。

大切なのは、事故や病気が起きたときの安全確保を最優先にしつつ、写真や領収書などの証拠を残しておくこと、そして年末年始に備えて契約内容や連絡先、必要書類を事前に確認しておくことです。
具体的な取り扱いや請求期限は、保険会社や商品によって異なります。気になる点があれば、年末年始前の余裕のあるタイミングで、約款や公式サイト、担当者に相談しておくとより安心して年末年始を迎えられるでしょう。

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